女性就農者確保対策事業「FARWOMEN」

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VOICE1_kaoluna farm 伊藤香菜子さん(ハーブ農家)*大分市

DATE : 2023-09-01



記念すべき1回目は、大分市で和ハーブ農園を営む伊藤 香菜子さん。

透き通った白い肌に可憐な佇まいは、一見農業のイメージとはかけ離れていますが、
インタビューの間中、楽しそうに農業の魅力を話してくれました。

 

kaoluna (カオルナ和草農園
代表:伊藤 香菜子さん
https://suits.media/farwomen/profile/5197

プロフィール:

和ハーブインストラクター/認定農業者
空間ディスプレイデザイナー/VMDインストラクター/インテリアコーディネーター/フラワー装飾技能士

 

 

 

ー農業(ハーブ農園)を始めたきっかけを教えてください。

フラワーデザイン、インテリアコーディネーター、空間デザインの仕事をしていましたが、
コロナの流行で、ウェディングの仕事が全くなくなったことがきっかけです。

ずっとハーブが好きで、自分で育てたり飲んだりして、いつかハーブ農園をしたいというのが夢でした。
お仕事が全くなくなったことで、今が夢を叶えるタイミングだと思い、農園をつくり始めました。

 


ーお仕事に対する気持ちの変化はありますか?

今までの仕事も、幸せや喜びを生み出す、やりがいのある仕事でしたが、
ハーブの仕事は自然を感じながら、とてもリラックスして取り組めています。
お客様から
「体調が良くなった」や「よく眠れるようになった」など、
メッセージもたくさんいただくようになり、より多くの人に喜んでいただいてると実感しています。

 

 

ーどのように農業を学んだのですか?

ファーマーズスクールという良いシステムもありますが、私は自然農という農薬を使わない方法で育てるつもりだったので、
最初から自分でやってみようと思いました。やりながら学んでいったという感じです。

 

 

ーまず初めに取り組んだことは何ですか?

土地を借りることです。農業委員会を通して借りなければならないので、知り合いに農業委員会の人を紹介してもらいました。
先に自然農を行うことなどを伝えて、草がたくさん生えても周囲からクレームが来ないような土地を探しました。
1年目で一反(1000平米)借りてやってみて、「いけるな」と思って、2年目からプラス三反(3000平米)借りて、
今は四反(4000平米)を管理しています。

もともと耕作放棄地だったので、2mくらいの雑草で一面覆われてました。
一番最初だけ、トラクターや耕運機などの機械を入れて均してもらいました。
畝たて機などは持っていなかったので、手作業で畝を立てていって、、これがいちばん大変だったことです。

 

 

ー困ったときや悩んだときにはどうしているのですか?

最初は色々なところに行ったんですが、ハーブや自然農について相談に乗ってくれるところは少なくて・・・。
自分でやらなきゃってなっていた時に、大分AFF女性ネットワークを見つけて、自分から申し込みました。
そこで、
一気に仲間が増えて、もっと農業が楽しくなりました。
最初は農業をしてる友達もいなくて、すごく孤独でしたので、コミュニティって大事だなと思います。

 

 

ー今後叶えたいことを教えてください。

フリーズドライの機械が欲しいですね。
あと、畑付きの古民家を借りてシェアファームをやってみたいです。
地域の薬草の拠点として活動して、地域資源の活用にも貢献したい。
薬草のヒーリングサロンみたいな感じで、フレッシュな薬草を提供したりして、カフェとかできたら最高ですね!
誰もが安心できるコミュニティスペースをプロデュースしていきたいです。

 

 

ーこれから農業を始めたいという女性たちにメッセージをお願いします。

農業はとても楽しいし、敷居もあまり高くありません。
今は色々な支援制度も整っているので、やり方次第です。
もちろん小さい規模から始めることもできます。
また、ご夫婦で新規就農後、数年で株式会社に成長されたピーマン農家さんもいますし、夢のある業界だと思います。

農業は人生を変えることができる職業だと実感しています。
農業に関心をもって、一歩踏み出す女性が増えるととても嬉しいですね。

 

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