女性就農者確保対策事業「FARWOMEN」

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VOICE2_矢幡農園 矢幡万里子さん(ハーブ農家)*日田市

DATE : 2023-11-02



 

今回、ご紹介するのは日田市大山町にて、ハーブ農家歴30年の矢幡 万里子さんです。

 

 

矢幡農園 矢幡 万里子さん

https://suits.media/farwomen/profile/5460

プロフィール:

大分県日田市出身/ハーブ農家歴30年/趣味はフラダンス(9年)

 

 

ー現在のお取り組みや特徴を教えてください。

 

私はハーブを始めて30年になります。

大山町の農協にハーブ部会があり、先輩や仲間と一緒にハーブを作って、集めて、出荷しています。

その部会長をつとめて10年になります。

 

ーどのようなハーブを生産されているのですか?

 

主にはスペアミント、他にタイム、ローズマリーを作っていいます。

ミントはデザートに添える用ですので、

飾ったときに見映えがいいように、ちっちゃいうちに出荷をしています。

「大山ブランド」として香りもよく、日持ちがするように土作りから徹底して作っています 。

 

 

 

ー農業をしようと思ったきっかけを教えてください。

 

一番下の娘が生まれて直ぐに義理の母が亡くなり、、、子育をてしながら、

義理のおばあちゃんの面倒も見ないといけないという状況になり、勤めに出ることはできず、

何か家でできることはないか!と思っていたところ、

近所の方から「ハーブをやってみない?」と、言っていただき、ハーブを作っている人のところに行って、

ハーブを見せてもらい、教えていただきました。

そのあとすぐに、義理の父に「畑を1枚ください。」と言って、

ハウスを1棟たて、何もわからないところからハーブを作り始めました。

1棟から始めたハウスも今では4棟あります。

 

ー農業をしていてよかったなとか楽しいな、いい仕事だなって思うのはどんな時ですか?

 

最初の頃は、毎日ただ一心不乱に、お仕事、子育て、おばあちゃんの面倒、家事で、

とにかく一日中動き回っていましたので、気持ち的にも楽しむ余裕がありませんでした。

そのような生活だったので、どこかに勤めるということは難しく、自営で良かったと思います。

この仕事で良かったと一番思えた事は、3人の子供たちの保育園から学校の行事、習い事など

すべてのことに行ってあげることができた事です。

また、今は農協を通して同世代の人や年配の人、年齢に関係なく、出荷の時にいろんな人たちと話したり、

笑ったりして、楽しい時間となっていて、「農業っていい仕事だな!」って思っています。

 

 

 

ーハーブ部会のお話を聞かせてください。

 

私を含めて女性ばかり5名で役員をしています。

役員会で何をやろうかとか話すんですけど、会員さんたちは年配の方も多くて、

中には80歳以上の方も頑張っています。

いろんな人の意見も聞きながら、会員の方たちが喜ぶことが何かないかなって話しています。

今までやってきて、仲間の助けというのは私にとってほんとにありがたいことで、

それに助けられて私も部会長をやっています。

 

 

ー農業や食に興味があるけど、何から始めたらいいかわからないという方たちに

何かアドバイスはありますか?

 

環境によってそれぞれ作る作物が違うと思うんですよ。

私は、農協さんが組織のなかでハーブ部会っていうのをつくっているので、

私もハーブ部会の指導員として携わっていて、

年配の人はもちろん、新規就農者、新しく会社を定年された方がいらしたら、

その環境に応じて、こういうのができますよという提案をしています。

そしてやっぱりある程度お金にならないと楽しみが無いと思うので、

こういうハーブをやるとある程度お金になるよ、と自分が経験してきたことを提案したりして

新しい人に環境に応じたことを伝えています。

相談できる人や場所は大事だと思います。

 

 

ーこれからのビジョンがあれば教えてください。

 

私も周りの方に温かく教えてもらったので、農業を始めたい人がいたら、

気持ち良く1から教えてあげたいなと思っています。

そして、できれば若い人が子育てしながらそういう仕事を取り組んでくれると、

ありがたいなとは思います。

これからは若い人を育てていくのが私の一番の望みです。

 

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